2020.3.28
絞り込み検索
絞り込み検索
カテゴリー
テニスメディカルトレーニングラボ
テニスメディカルトレーニングラボ(以下:TMTL)では、
テニス選手に必要なトレーニングや怪我等の情報を中心に、
分かりやすくお届けしています!!
TMTLとは?
TMTLでは、テニスコーチでありアスレティックトレーナーでもある筆者が、テニス情報を発信しています。医学的に裏付けられた情報だけでなく、経験談や主観的意見等も発信しています。
TMTLの特徴
テニスのみならずアスリートがその道で戦い、勝つ為には、技術練習だけでは不十分です。テニス界ではトッププロに限られますが、様々な専門家を“チーム”として招聘しています。主な役割として、技術スキルや全般的に選手をサポートし管理するコーチ。フィジカルトレーニングを主に担当するストレングス&コンディショニングトレーナー。ドクター。怪我や日々のコンディショニングをサポートする、アスレティックトレーナーックトレーナーや治療家。加えて、栄養士やメンタルトレーナーを付ける選手も増えてきています。さらに、テニスにおいては情報分析するアナリスト。道具も大きな要素ですから、スポーツメーカーやストリンガー。などなどサポートする専門家は多岐に渡ります。
TMTLでは、主にフィジカルトレーニングや怪我のサポートを中心にまとめています。またテニススキルに関しては、コーチ目線だけでなく、トレーナー、すなわち“身体の使い方”目線からテニススキルを紐解いていきます。
2020.3.28
うちの子、栄養足りているの? プロテインを飲んだ方が良いのかな? よく、競技スポーツをするお子さんを持つご父兄から、このような質問を受けます。 タンパク質は、体内で、体を作ること、または、体を動かすエネルギー、体を修復するエネルギー源として必要とされます。 筋肉を作りたい時、激しい運動でエネルギーを使った時にも、しっかり補わなければなりません。
では、タンパク質をたくさん摂れば、良い筋肉がたくさんできるかというと… 食事でしっかりタンパク質を摂ることができている場合、プロテインを補うと過剰摂取が起こります。そうすると、肝臓と腎臓に負担がかかり、パフォーマンスにも悪影響を及ぼすことがあります。 『最近の子は、すぐ疲れてしまう』と思ったり、言われたことのある場合、過剰摂取にも気をつけてください。 良かれと思いプラスしたことが、悪影響を及ぼすことがあるなんて、驚きですよね。
では、実際、どのくらいのタンパク質を摂れば良いのでしょうか。年齢や性別、運動強度によって異なりますが、体重1キロに対し多くても1.5グラム前後のタンパク質が適量と言われています。 45キロの人の場合、1キロ1.5グラムで計算すると、1日約70グラム前後のタンパク質を摂取することになります。 食べ物の中には、どれくらいのタンパク質が含まれているかという、具体例を紹介します。
・ごはん300g ー7.5g
・食パン6枚切 ー5.8g
・パスタ120g ー9.8g
・牛乳コップ1杯 ー6.6g
・木綿豆腐1/2丁 ー9.9g
・納豆1パック ー12.4g
・牛もも肉100g ー20.2g
・豚もも肉100g ー20.5g
・まぐろ5切れ ー15.8g
・たまご中1個 ー8.6g
意外と食べ物の中に、タンパク質が含まれています。 ですが、なかなか計算しながら食べるのはむずかしいことです。そこで、主菜のおかず(肉や魚など)一口、ご飯二口、副菜(野菜のおかず)一口、ご飯二口という食べ方で食事をすると、自然とバランスよく食べることができるようです。プロテインのサプリメントに関しては、成長期の小中学生、できれば高校生にも、必要がないと考えます。なぜなら、サプリメントを利用しなくては動くことができないような運動量は、発育発達に支障をきたし、貧血、やせ、疲労骨折を引き起こす原因になってしまうこともあるのです。そこで、3回の食事に、補食をプラスし、そこから摂取することのできる栄養と同じくらいの運動量に調節することが、ゲガが少なく、寿命の長い優れた選手を育てることに繋がっていきます。
まずは、おかず一口、ご飯二口! ぜひ実践してみてください。
参考文献 スポーツ栄養学 鈴木志保子著